プロジェクト進捗レポート
2010年からスタートした「サラヤ 100万人の手洗いプロジェクト」は当初の3年間の目標を達成。 2015年12月時点での成果をお伝えいたします。
ミレニアム開発目標(MDGs)が目指した乳児死亡率を下げる目標は、2030年までの持続可能な開発目標(SDGs)に引き継がれました。サラヤはSDGsの17の目標項目のうち「3.すべての人に健康と福祉を」「6.安全な水とトイレを世界中に」「8.働きがいも経済成長も」を達成するため、安全な水や衛生設備だけでなく、石けんを使った正しい手洗いを普及する活動を継続して支援していきます。
120万人の母親への啓発活動
引き続き、村の人びとに手洗いを伝え、簡易手洗い設備(ティッピータップ)を普及する手洗いアンバサダーが年間120万人の母親に、石けんによる手洗いの大切さについて情報を伝達しました。
簡易手洗い設置(ティッピータップ)が普及し、手洗いの割合は33.2%へ
トイレの後に石けんで手を洗う人の割合は2007年に14%だったのが、2015年には33.2%にまで増加しています。また、学校においてトイレの後に手を洗う割合は、2012年の35%から2015年には38%へと増加しています。6〜13歳の子どもたちが家でトイレの後に石けんで手を洗う割合が学校より低い理由は、学校では常に意識付けが図られ、子ども同士で影響を受けていることが原因と考えられます。
「世界手洗いの日」にウガンダ衛生憲章が採択
2015年10月15日の「世界手洗いの日」には、政府が公衆保健の礎として衛生を優先課題とすることを改めてコミットし、ウガンダ衛生憲章が採択されました。
自治体や市民社会全体で「石けんによる手洗い」に対応
事務局は石けんによる手洗いのPRを「世界手洗いの日」のウェブサイト、フェイスブック、ツイッターなどのSNS、また、ラジオ局6局が6カ月間、手の衛生を啓発するスポットメッセージの放送、ジングルやトークショーなどを実施しました。これらにより、世界手洗いの日の取り組みは成功に終わりました。石けんによる手洗いについては、ポスターを学校や保健センターに掲げました。また指導者用ハンドブックが制作され、トレーナー研修にも役立っています。